中国調達 From China Procurement
中国メーカーの生産管理について
中国ベンダーの選択と生産管理は、中国生産の「かなめ」であり、最も危惧する会社が多いと思います。日本の常識は中国の常識ではありません。
かといって、日本の技術スタッフが常駐して管理したなら、競争力はなく、第三国で生産する意味がなくなります。
弊社は、お客様の代わりに、ベンダー選択・生産管理を行い、完成品の品質保証まで負うことで、お客様の管理コストを大幅に削減できます。
業務フロー
- 日本(中国)での弊社技術スタッフによる技術打ち合わせの実施
- 中国ベンダーの設備・実績・経営者の心構え・資産状況等を調査した上で複数候補の選択
- 最終候補ベンダーとの第一回技術ネゴ
(必要に応じて、日本メーカー様とベンダー監査を行い2社程度に絞る) - 見積の入手と価格交渉及び契約
- 最終技術打ち合わせ・工程表の確認
(弊社現地技術スタッフ、弊社チーム責任者、日本メーカー様同席の場合もあり) - 中国での調達部品の手配・中国市販品の手配・日本からの支給品の手配・最終工程表確認等を行う
- (常時)弊社現地スタッフが工程毎の進捗と現場での写真等も含め日本メーカー様へ定期的に報告
(問題があれば、実情、原因、対策をメーカー様と相談の上すすめる) - 手配した部品の検品を行い、検査報告書作成と提出(お客様の指定の検査報告書、材料ミルシート、各種証明書等も提出可能)
- 組立(重要個所は、弊社日本の技術者、或いは日本のメーカー技術者が指導する場合もある)
- 配線・配管後、芯だしと調整を行い、最終検査報告書の提出
- 検査基準に基づき検収の実施。(必要に応じて日本技術者立ち会う)
- 梱包・出荷手配・輸入通関・配送
- ユーザー(日本、中国、第三国)での検収の実施
実践例
- 成型機
- 試験装置
- 鉄鋼搬送装置
- 各種供給装置
- 自動化装置
- シュレッダー
- 冷蔵コンテナー
- 掃除機
- 大型送風機
- ハンド工具
- ポンプ
- その他多数
調達例
自社検品・出張検品とは
弊社が中国で調達を開始した2000年当初から「悪かろう、安かろう」という中国製を子会社内で全品検査を行うことにより、不良品を水際でとめ、良品だけを日本に提供することが中国でモノづくりを行う上でキーとなるという前提で、社内検査体制を整備してきました。現在は、更にすすんで、いかにベンダー先で検査体制を構築し、不良品を出させないものづくりを目指すことが、私たち中間商社に求められます。その為に「ベンダー管理」と連動し、案件によりそれぞれに適した内容で検品を行います。
梱包・国際デリバリー
日本人の梱包士の指導の下、大型機械の国際輸送梱包から小梱包まで、弊社が扱う商品の梱包を自社で行います。
調達、検査、梱包、デリバリーと弊社が流通に入ることにより、より早く、より安全にお客様に納品することが可能となります。
保税区での進料・来料加工
中国での特殊な貿易制度として「進料・来料加工」が挙げられます。かつて企業誘致の材料としてあったこの制度ですが、現在でも中国でモノづくりをする際、利便性・経済性があります。とりわけ、日本や第三国から部品を一部供給し中国製の部品とあわせて機械を制作し、再度日本や第三国へ輸出する場合は、関税、増値税の支払いを猶予でき、メリットがあります。また保税区では、電子申請で簡単に手続きも行うことができるため、状況に応じてこの制度をおすすめしています。弊社子会社の保税区内にある工場を活用できます。
中国生産品の第三国への販売と中国国内への販売
中国製生産設備販売
ここ数年、日本の生産現場或いは海外の日本企業の工場で中国製の機械が遜色なく活躍しています。
弊社も、中国製の機械を日本の生産現場に導入して参りました。機械のカスタマイズにも対応し、負荷試験等も行います。また、ほとんどの設備はプログラムの日本語版対応も可能です。
日本納品後、万が一不具合が発生した場合は、弊社の協力メーカー或いは中国技術者が速やかに対応させていただきますので、安心して中国製の機械をご使用できるようになりました。